赤ちゃんの“頭のかたち”が
気になったら

「向き癖が強い」「後頭部が絶壁」「左右のバランスが違う気がする」
そんな保護者の不安に応えるため、2024年4月に名古屋バースクリニックで「赤ちゃんのための頭のかたち外来」を開設しました。
こんな時はご相談ください
- 頭の形に左右差があり、ゆがんで見える
- いつも同じ方向を向いて寝ている( 向き癖)
- 早産児、双胎、頭血腫や筋性斜頚を合併している
- 体の動きが少なく、首の座りも遅い
- 絶壁頭で頭が上の方に伸びてきた気がする
- 腹ばい練習(タミータイム) を嫌がる
- 矯正用ヘルメット治療について詳しく知りたい

矯正用ヘルメット治療の対象は生後おおむね3〜6か月の赤ちゃんですが、1ヶ月からアドバイスを開始することもあります。妊婦さんの98%はビタミンD欠乏状態で、母乳にはほとんどビタミンDが含まれていないため、まず、向き癖の矯正方法のコツやタミータイムのやり方について、骨を強化するビタミンD(ベビーD200)の補充の必要性など、お子様の状況に応じて、発達支援も含めていろいろなアドバイスをしながら経過を見ていきます。
中等症以上の斜頭症や短頭症で軽快傾向が認められない場合には、ご希望に応じて矯正用ヘルメット治療(ReMO baby)を行います。
小さなことでも気になった時が、相談のタイミングです。重症例では早めに介入した方が治療効果は高くなりますが、2-3ヶ月から介入すれば、初診時に重症であっても矯正用ヘルメット治療を受けずに改善できる場合もあります。
赤ちゃんの成長は一日一日が大切だからこそ、気になることをそのままにせず、専門家と一緒に見守っていくことが大切です。
どうぞお気軽にお声がけください。
矯正用ヘルメットについて



矯正用ヘルメットは、赤ちゃんの自然な成長を利用して頭の形を整えるための医療機器です。
赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかく、成長の方向を少し導いてあげることで、ゆがみを無理なく整えることができます。
ただし、矯正できる期間は首が座る3〜4ヶ月から頭囲の成長が急速に進む6-7ヶ月までとタイムリミットがある点にご注意ください。
平らになっている部分にゆとりを持たせた専用のヘルメットを装着することで、頭の形の「受動的矯正」を行います。
ヘルメットは赤ちゃんの成長を“やさしくサポートするガイド”のような役割を果たします。
現在、日本で使われている矯正用ヘルメットは4社が製造していますが、
ReMO baby(グンゼメディカル社製)が一番ゆるめ(大きめ)の設計となっています。
装着開始直後はヘルメットがずれやすいため、ヘルメットの内部にパッドを貼って調整しますが、
圧迫によって皮膚が赤くなったり、皮膚を傷つけたりすることがない点が一番のメリット と考え、安全性を重視してこの製品を選択しました。
成長に合わせて、ヘルメットを前後に延長もできるような設計となっています。
治療が必要になるケース
軽度のゆがみであれば、向き癖の修正やタミータイム(腹ばい練習)などで自然に改善することもあります。
ただし、生活習慣の工夫だけでは改善が難しいと診断される次のような場合は、ヘルメット治療が有効です。
まず頭を真上から見てみましょう
斜頭症は耳の位置のずれ、短頭症は頭の横幅がポイントです


斜頭症:耳の位置に左右差がある場合



短頭症:頭部の前後径 ≤ 横径となっている場合



次に頭を後ろから見てみましょう
斜頭症:向き癖側の後頭部が平らになって、耳が前方に偏位している場合

短頭症:後頭部が平らで絶壁になっている場合(洗髪した時に頭を横からも見てましょう)

治療の流れ
STEP1 ご予約
お電話またはお問い合わせフォームからご予約ください。
STEP2 初診・診察
まず、全身の診察を行い、発育発達・神経学的評価もした上で、頭の形をクラニオメーターで計測します。
治療が必要かどうか、治療期間や費用の目安をわかりやすくご説明します。また、自宅でできる斜頭症や短頭症の治療についても詳しく説明をします。
STEP3 ヘルメットの作成
治療を希望される場合は、頭部のレントゲン撮影で頭蓋骨の異常(頭蓋縫合早期癒合症)がないか確認をします。頭蓋骨の異常がなければ、専用のカメラでスキャンして頭の3D画像を作ります。それをもとにお子様の頭な形に合わせた専用のヘルメットをオーダーメイドで作ります。完成まで約2週間ほどで、フィッティングとお手入れ方法のご案内を行います。
STEP4 治療スタート
矯正用ヘルメットは1日23時間ほど装着し、平均5〜6か月かけてゆっくりと頭の形を整えていきます。1時間は入浴とヘルメットの洗浄・消毒・乾燥に要する時間ですが、頭の形を整えるためには23時間装着することがとても大切です。軽度のあせもになることもたまにありますが、ステロイド軟膏で対処可能です。ヘルメットをずっとかぶっていると、赤ちゃんはヘルメットを体の一部と捉えるので、嫌がることもありません。
STEP5 フォローアップ
治療中は月1回の通院で、ヘルメットの調整や経過の確認を行います。赤ちゃんの成長に合わせて、少しずつ変化を確認していきます。毎回の計測で成長を見守りながら、発育・発達もチェックしてアドバイスをしますので、様々な育児のご相談にもお応えできます。
ReMOBabyの治療にかかる費用
ヘルメットを作成するまでの診察、フォローアップ、頭部レントゲンは保険診療(こども医療費助成制度)で行うため無料です。
ReMObabyを作成してお渡しするときから自費診療となります。
1ヶ月毎に診察、発育発達の健診、ヘルメットの調整を5〜6回(5〜6ヶ月間)行い、最終的な頭の形を3Dでスキャンしてデータをお渡しします。
ReMObaby作成からフォローアップ終了まで全てを含めて、44万円+消費税がかかります。カード支払いも可能です。
外来のご案内
〒465-0002 愛知県名古屋市名東区引山3丁目201
TEL:052-778-1103
- [外来日] 毎週金曜日
- [診療時間] 9:00〜12:30(初診) / 14:30〜16:00(再診)
- [完全予約制] 電話予約もしくは名古屋バースクリニックHPよりオンライン予約
「赤ちゃんのための頭のかたち外来」では、頭のかたちだけでなく、日常のケアや発達に関する幅広いご相談をお受けしています。
- クラニオメーターや3Dスキャンによる頭の形の計測と評価
- 向き癖やタミータイム(腹ばい練習)・生活習慣や栄養指導のアドバイス
- 発育・発達のチェックと育児相談
早期発見・早期対応によって、斜頭症や短頭症の改善効果を高めることができます。
また、外来受診のたびに身体計測を行い、発育・神経発達の確認を行いながら、子育てで気になることや不安にも丁寧にお答えしています。
もっと詳しく知りたい方へ

タミータイムのコツや、ビタミンDの補給、向き癖の工夫、治療効果の実例など、ご家庭でできるケアのポイントをブログで発信しています。
赤ちゃんの発達や育児に役立つ情報を、ぜひご覧ください。



